アナ・アスラン博士とジェロビタールH3開発の歴史

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Ana Aslan(アナ・アスラン、1897年~1988年)
医学博士、薬学博士。専門は内科、心臓内科、老人医学、長寿医学。老化治療薬であるジェロビタールH3、アスラビタールの発明者で、世界的な老人医学研究の権威です。
ジェロビタールH3は1956年の論文発表以降、老化予防と治療に効果を持つ抗加齢療法として広く世界に知られるようになりました。各種の国際会議、シンポジウム、講演、老人医療科学活動にも尽力し、1977年には東京大学医学部長、慶応大学医学部長らと会見するとともに、東北大学医学部シンポジウムに参加、松下電器本社訪問など精力的にスケジュールをこなすとともに学会ではジェロントロジーに関する注目すべき研究発表を行っています。

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アスラン博士は、19世紀から20世紀に様変わりする激動の時代の中で義務教育を終えるとブカレスト薬学校に入学しました。ブカレスト薬学校は、現在の国立ブカレスト医科薬科大学の前身であり、日本でいえば東大医学部や薬学部に匹敵する名門校です。アスラン博士はこの学校を優秀な成績で卒業し、恩師D・Danielopolu教授の指導のもと「人体における血管運動神経支配に関する研究」という博士論文が見事に審査をパスし、1924年に“Magma Cum Laude”が与えられました。

その後、D・Danielopolu教授の薦めで引き続きブカレスト医学校にも専門課程で入学し、医学及び化学科目の全教科を終え、国家試験に合格して医師の免許を得ました。

アスラン博士は、手始めに老人患者の臨床医としての治療に当たると同時に、D・Danielopolu教授との共同研究により、アトロピンによる新しい血管試験を開発し、生理学的な研究を推進し「心臓医療における正常な状態及び検診の方法に関する論文」を発表しました。この研究過程で、彼女は老人医療の根本的問題についての構想をめぐらしたのです。

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1945年1月1日、アスラン博士は一通のカードを受け取りました。そのカードはアスランの患者達からのもので、「新年おめでとう!私達の体は、もはや壊れた玩具も同然です。先生は、くれぐれも健康にはお気をつけて。あなたの古い患者達より。」とありました。
アスランはこのカードを、くり返し、何度も何度も読みました。“壊れた玩具同然”という言葉は、彼女を動揺させ、心に取りついて離れませんでした。アスランは自分自身に問いかけました。壊れた玩具は修理できるはず。年老いた人々を助けるため、私にできることは何だろうか?カードに書かれてあった言葉が、私の心の中で種となって宿り、花を咲かせ、残りの私の生涯を、年老いた人々の治療と研究に捧げることを決心させたのです。奇しくも1月1日は、アスランの誕生日でもありました。

1946年、アナ・アスラン博士は局所麻酔プロカインの潜在的なアンチエイジング特性を偶然にも発見します。この発見が後のジェロビタールH3の開発に繋がります。

「血管塞栓症における、プロカインの最初の成果が得られた後、私はそれを、関節炎患者と、骨や関節が強直する傾向のある患者に用いてみました。これらの病気は長引くものなので、回数多く投薬したのですが、回復の兆しが現われただけでなく、非常に喜ばしいことに、総体的な体の調子まで良くなったのです。治療を始める前の患者は、その痛みのために、体を動かすことができませんでした。患者たちは、歩けるようになること、本を読めるようになること、椅子から立ち上がれるようになること、そして話せるようになること、これら通常の日常生活を、どれほど渇望していたことでしょう。何よりも最大の報酬は、彼らが生きる意欲を取り戻したことでした。」

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1946年から1949年、動脈・静脈への注射による実験を繰り返した結果、プロカインの麻酔作用と血管拡張特性は、単に苦痛を和らげるにと留まらず、細胞組織に何らかの影響を与えていることが判明しました。
1949年から1951年、アナ・アスラン博士はプロカインをリウマチ、末梢栄養疾患、肢端チアノーゼの患者の静脈もしくは動脈に注射を行ってデータをとった。同時にラットに関節炎を誘発させ、その治療にプロカインを使っての実験も行われた。

それらの研究の結果、関節炎は85%が治療でき、体重も増加していた。1949年以降、プロカインを使ってリウマチの治療をした若者から老人のデータをとったところ、錐体外路性筋硬直の減少、歩行性と記憶力の向上などにも効果があったことが観察されました。

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これは一度老化してしまった人間の機能が薬品によって回復する可能性があることを証明したものであり、これこそアナ・アスラン博士の長年の願いでありました。その後ははっきりと抗老化のための本格的な研究とあらゆる角度からの臨床実験が重ねられました。
そして1950年にはその滋養特性、1952年に白髪防止効果、そして1955年にはアナ・アスラン博士、C.I.Parhon教授共著、老化防止と治療における「ノボカインの栄養効果と若返り効果」をそれぞれ発表するに至りました。

そのような経過をたどり、薬学者と共に懸命な共同活動をし続けた結果、1956年、プロカインの効果をさらに高めた抗老化薬「ジェロビタールH3」を発表します。その一年後の1957年、ジェロビタールH3は、最初にドイツのカールスルエの医学診療会議、スイスのバーゼルのヨーロッパ老化科学会議で発表され、晴れて抗老化薬「ジェロビタールH3」は、7600人におよぶ薬理的データと臨床治療例に基づき、ルーマニア厚生省により認可を受けました。

現在ジェロビタールH3は、イギリス、ドイツ、アメリカ、フランス、ソビエト、アルゼンチンなど60カ国以上の国々から医薬品としての許可を得ています。

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<主な勲章>
1971年 ドイツ共和国「勲一等クロス・オブ・メリット」
1973年 イタリア「ニューヨーロッパ勲位」
1974年 イタリア「EVA国際賞」
1975年 オランダ「デ・オランジェ・ナッソー上級勲位」
1981年 インド「医療科学学会メリット勲位」
1982年 世界保健機構「レオン・バーナード賞」
1984年 イタリア「マーキュリー賞」

<アンチエイジング治療を行った世界的著名人>
ピカソ、ダリ、チャップリン、ケネディ元大統領、フランク・シナトラ、ティトー元大統領、インディラ・ガンディー、オマル・シャリフ、ド・ゴール、毛沢東、ブレジネフ元書記長   他

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